この題名がね、何か気になるものを醸し出すよね。しかもJ・ラッシュの主演。気が注がれる、、。しかし映画館が満席近くてまずそのことに驚いてしまう。
前半は確かに展開もさることながら面白い。けれど、だんだんと分かってくると、あれほど上質の映像と美術が逆に色褪せてくる。あの秘密の部屋の美女たちに囲まれて主人公はご満悦。それでいいのではないか。そういう人生もあるよ。
その一方初めて生身の美女と知り合った主人公は人間であろうと走り始める。哀しいかなこれも人間の性である。
ラストの余韻。すべてを失っても主人公は人間に戻れてほとほとよかった、だなんて、この辺りの印象が薄いんだよね。もっと盛り上がらなければならない。
だからただただ詐欺話のイメージを引きずったまま映画館を出ることになる。
娯楽映画なんだといえばその一言だが、題名と予告編に期待し過ぎたかなあ、、。だいたいハリー・ポッターシリーズのような題名だけど、「顔のない」とはどういうことだ!
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