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ジャグリング・ユニット・フラトレス『ゴーストライター』(作・演出 宮田直人)(於・芸術創造館) 85点

2021-02-28 17:27:53 | 演劇遍歴

初めてのジャングリング演劇。木下サーカスなんかで見たことはあるが、演劇とどう融和させるんだろうかと、興味津々で観る。

とても静かな演劇で、観客席も上演前から物音ひとつしない静謐な空間になっていた。そして始まると、そこには男の子と女の子との淡い恋と成就が描かれていた、、。

ジャングリングが二人の心情等を描写する一大要素になっていた。おのずから優しく、中には激しいものも出現する。二人の出会いとその後を描くには、ストーリーもシンプルだ。だからこそ二人の愛のきらめきもおのずから伝わってくる。

まず、55分に仕上げたこのジャングリングが素晴らしい。演劇にとてもマッチしている。音楽も、照明もまたすこぶるいい。演劇でこれほどポエムを感じることも珍しいが、バレエを見ている感もある。きれい過ぎてラストは身震いするほどだ。

圧倒的なラスト。しびれました!

川田氏はこういう役柄はお得意だろうけど、新境地を開いたと思う。


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