さすがメジャーだからか、ここぞと大挙俳優が出演しているが、勿体無い使い方だのうと貧乏性の僕は考えてしまう。まあ、話としては山の生活を朴訥と肩ひじ張らずに描いたもので、それはそれで趣旨はよく分かるが、、。
その平準な生活にあこがれる人たちが見る映画だなんて,そんなおこごましい気持ちは僕にはありません。
ただ、カネを動かすディーラーの仕事を人間としてどうなのかとか、胸にしまったことはここで出しちゃえよと蒼井優に2分で不倫騒動を話させるいい加減さとか、珍しく浮いた池松壮亮の演技っぷりとか、そして脳こうそくで倒れた人を運ぶのにあんなおんぶの仕方は危険だろうとか、いろいろ印象に残るシーンも多々出てきます。
でも、あの北アルプスでロケしてできた映画だというだけでも僕にはたまりません。この映画の主眼は山小屋の生活にあり、この辺りもきっちりと描かれており、経営上の苦労なんかも多少は分かったつもりです。(ただ駆け込み寺なんていうセリフもありましたけど、、)
でも朝起きれば北アルプスの清廉な空気に触れることができるなんてやはりあこがれますね。僕にはそんな生活は出来ないけれども、やはりたまに山に行きたいなあという気持ちはむくむくと湧いてきました。
特にストーリー的にも何もない映画でしたけれど、何故かよく子供時代に見た古い日本映画を思い出しました。
何もないけれど一歩ずつ自分のリズムで荷物を背負って歩いて行くのが人生なんでしょう?それができればいいですが、、。
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