舞台は左に右に一対の生活調度品がある。よく見ると全く同じ風である。
カップルの一室である。右側はほとんど会話も少なく若いのにもうお疲れ風。左側はヤングの一人は詩をめざし、一人は演劇を目指す颯爽ヤングである。
ところがそのうち左側が同じカップルの人生の使用前・右側が使用後の世界だと分かってくる。時間の歳月は10年である。
左側の人生を垣間見ているとこんな関係でそう持たないなあと思っていたら、観客には実際の10年後のうらぶれた生活を見ている矛盾に気づくことになる。矛盾というか、それは現実過ぎて恐怖でさえある。
みんな若い時多少の夢を見、それに引きずられ人生を歩み始める。未来は見えない。だがやはりこういうものか、と現実を見る羽目になる。それでも人は生きてゆく。ただ生きている。人生ってそういうものなのだろう。
舞台はいよいよ現実のすさまじい営みを観客に見せつける。楽しい芝居ではない。若い人ならこういうことは自分には起こらないと思うかもしれないし、年寄りはいやあそういうこともあったなあ、という感慨めいた思いを感じるだけなのかもしれない。
見るものの意識でどうにでも変わる人生がそこにある。
怖い芝居である。超現実的リアリズムでもある、、。
私も演劇好きなんで、この作品も気になります。
と、思ったらもう上映終わってしまってるんですねorz
私も映画レビューとか書いてるので良かったら是非♪
http://blog.livedoor.jp/getback_m_a_0504/
考えたら演劇によるコメントを初めていただいたように思います。今月は2度東京に行きました。だいたい下北あたりでふらりといつも何やら見てきます。
美堂さまのブログにさっそくお邪魔しました。すごく生き生きした雰囲気が漂った素敵なブログですね。うらやましいです。
最近趣味も増えて時間と金が足りないです。それと加齢による体力も、、。
それでは、また。