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死神の精度 (伊坂 幸太郎)(2005 文藝春秋) 80点

2008-05-25 12:50:54 | 読書遍歴
全く怖いないそしてそこらの人間風な死神が主人公。最初の挿話が心にしみる。クレイマーとの応対を仕事にしている若い女子社員。生い立ちも環境も不幸が続く。そんな彼女に死神の到来が、、。

死神が音楽を好きだというのが最後に利いてくる。最初の挿話でもあるのだが、執行を猶予するのは彼女だけであった。だからかな、この挿話が一番感動する。ちなみに、映画を見逃したが、この役を僕の好きな小西真奈美さんが演じている。俄然見たくなった。原作とはイメージが違うが、彼女は伊坂 幸太郎原作ものの出演が多い。映像的にも彼女は伊坂に合う。

最後の挿話も素晴らしく感動的。レスランで食事をしているときに読んでいたのだが、不覚にも涙が出そうになった。そうなんだね、死神は何十年というときを知らない。永遠のラスト。この映画的シーンは語り草になるに違いない。

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