野球のスカウトマンが主役という映画は「マネーボール」に続いて今年は2作目。しかし、データ主義という前作に対し本作は目で確認する現場主義。両極端の映画が同じ年度に出現する意味合いとは、、。
というか、「マネーボール」の方がいっぷう変わった映画だったよね。目で見るよりデータ重視と言った方が斬新だったような気がする。そこを突いた映画だったね。
パソコンも扱えず、見た目重視の老スカウトマン。しかも当然頑固一色の、娘とも断絶している男が主役である。プロットは昔からよくあるパターンで設定も予定調和の映画である。何ということはない。しかし現代だからかこの映画は見せる。
ある男の一生と、家族の生業と、そして古くからの友情を見せつける。シンプルすぎる単色の映画だが、だが逆に、それだからこそ僕らの心に入ってくる。
1,2点気になる点を言えば、まず変化球が打てないと言った性向をどうしてプロのスカウトマンが見破れなかったか。(データとして残るはずではないのか)
そして、娘が自己理由により急に休暇を延長し、同僚にバトンタッチさせることは会社としては仕方ないことだと思えるが、この映画では娘は会社を見限る理由としている。そこがちょっと腑に落ちない。
とは言え、イーストウッドの俳優オンリーのこの映画はやはり素敵だし、エイミーも魅力的だ。娯楽作としては十分な映画である。でも後々残る映画ではないような気もする。いい映画だけれどね、、。
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