トムも50歳って?フェイスはさすがぶ厚くなってきた感じで寄る年波を感じますなア。でも彼の神髄からほとばしる精気が彼の映画を形作る。いわゆるトム’ズ映画でなんです。
冒頭は結構面白いです。無差別殺人が起こり、犯人が逮捕されリーチャーを呼んでくれという。リーチャーって誰だ。そこにトムが来る。快活な映像シーン。手際良い。
でも意外とここから通常のミステリーが始まる。5人の被害者をよく調べよ。何か疑問はないのか。ちょっとしたことからこのうち二人は不倫していたことが分かる。この辺りまではなかなか面白い。そしてクリスティの「ABC殺人事件」。
トムが酒場に行く。女が寄ってくる。ここから少々退屈感が、、。ここまで手の込んだことをしなくても他にズバッとないの?と言いたくなる。
しかも今回のトムは「M・I」とは違いアナログ仕様なのだ。携帯も持たず、細々と陸軍の年金暮らし。簡単に頭は殴られるは、車でエンストは起こすしで、トホホも多い。まあ、これがトムの新しい魅力なんですよ、ということを言いたいわけなんですね。その策略も臭う。
アナログと言えば、中国映画のように武器を捨て素手で対戦する。そんなのを受けるスナイパーがいるかい?警察でさえも掴んでいない真犯人をどんどん殺していく。え、そんなの、大丈夫?ここは一応法国家アメリカなのよ。一人ぐらい残してもいいのでは、、。なーんて思っているようではこの映画の神髄に入っていないんでしょうなあ。僕も分かってはいてもそこまで入ってはいない。
そうこの映画は僕が昔よく見た無国籍渡り鳥映画なのです。トムは小林旭なのかもしれません。そう、この映画はミステリーではないのです。アナログ完全エンターテインメント映画なのです。これでシリーズを組むのはちょっと面白いね。応援したくなります。
で、加点します。トムの限りない映画への愛に感謝し。
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