この劇団はこの2,3年常に見始めている注目劇団だ。理詰めで決め込んだ演劇ではなく、昔よく見た唐十郎の状況劇場めいたプロセスを踏んでいることが分かってきた。
軽妙なセリフのやり取りとともに突拍子もなく突然に演歌が流れたり、歌ったり、今回は洗濯機を舞台狭きとマシンガンのように移動させる。しかし演劇の基本的な作家的懊悩、構想を観客と共有したり、結構実は理知的でもあり、4,50年前の演劇のかけらを大事に紡いでいるように思えてきた。まさに状況劇場的であります。
今回はそんなドタバタ劇に男性組3人の息のいい役者たち、そして女子高生演劇部5人の面々たちが元気印を煽り立てる。若さ炸裂!
このコロナ禍でありながら、会場はなかなかの盛り上がりである。演劇って、生ものでやはりいいものだなあと思わせる。私も実に数か月振りの演劇鑑賞であった。
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