劇場に入った瞬間から普通の「舞台」がないことに気づく。丸椅子が一杯散らばっていて一体どこに座ろうか。ひょっとしたら観客一体型劇だったら、なるべく参加したくないので中心から離れた方がいいのではないだろうか、とかつまらないことを考えてしまう。
一応中段に構える。丸椅子だからきつそうだ。始まり前の諸注意がいつものように語られる。でもこの舞台、何とカメラ、撮影は全然OKだという。たまにこういう舞台もある。
僕の前に後ろに横に俳優たちが動き回る。観客も考えたら自動的に舞台に参加しているわけである。テーマは重い。戦争とは何か。人間とは何か。そういうものを現代とつなぎ合わせる、、。
同じセリフも2回、3回と出現する。感覚的な芝居でもある。面白い。怒涛のようなセリフ量だけれどポエムでもある。目を瞑る。心地よい。そうこれは完全にポエムだ。
芝居もいろんな舞台を見て来たけれど、まだまだいろんな可能性があるんだなあと認識。立派だ。席は単なる丸椅子一つだけれど2時間弱全く気にならなかった。それだけ集中できた芝居であった。
秀作!
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