最近小説を読めなくなっている吾輩。4,5冊ずっと途中断念が続いている。そんな中、2時間一気に読破破出来た、という僕にとって希有なミステリがこれである。
体裁は「告白」気味。語りの体裁を取っているのでとても入りやすい。しかも5編の独白とでも言える小説が綿々と続くが、これがまたなかなか高校生女子特有の(僕には理解できない何かが充満している)花園を感じ取り、これがまたいいのだ。
そしてどんでん返しを超えるラストには少々声を出してしまったぐらいに驚き、にんまり。
まあ、本格ミステリーを標榜する僕からは話は面白くても、いくら何でもという突っ込みは多少あるけれど、それでもこの怒涛のなだれ込みラストには何をも言えぬ幽玄ささえ感じる始末。
とにかくすごい。拾いもののミステリーである。未読の方はぜひお読み下さりませ。
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