
米澤の古典部、僕にとっては第2作目。短編集かなあと思っていたら、第1章を読んでまだマラソンの初め。そう、今回は長編ものだ。
マラソンをだらだら走り、または歩きながら後ろから駆けてくる一人一人に尋問してゆくという、ユニークな構成に新風を感じる。この手の高校生ものではぴったしの感覚で、大いに気に入る。
まあ、言われてみればそうなんだ、という奉太郎の指摘に、アッと驚くどころか、そんなの、あのちょっとした会話で気づくわけがなかろうが、と言いたいところだが、まあこれがそのミステリー的な神髄部分だから、ファンとしては突っ込みをやめよう。
250ページの中編小説なんだが、意外と長く感じたね。面白いけど、古典部は短編集の方がいいような気もする。
さて、これで2作を読破。まだまだあるよ。うれしいな。
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