ジョセフ・ゴードン・レヴィットは演技派でもあり、なかなかいつも魅せるものを持っているので、彼の映画は見ることにしている。でも、最近大監督の映画には出てるんだが、落ちて来てるかなあ。「リンカーン」辺りから顕著です。
今回もほとんど彼の独り舞台なんだが、踏ん張れなかった感がする。でもだいたいストーン監督が絶賛するほど、スノーデンという男が時代を賑わせたヒーローだとは思えず、映画自体もストーンのそこはかの技巧は見れるものの、感動ものにはなり切れなかった感がする。
アメリカ映画って、戦争映画、政治映画にしてもこういう内幕物がお得意なんですよね。何でもお金にしちゃうところがある。
まあ、そこのところは映画ファンにはたまらないものがあるわけで、僕はいつも重宝しておりますが、今回はどうも、スノーデンの人間像にそれほど魅力のある光と影が投影されていず、期待とは裏腹の作品となったのではないか、そんな気がいたします。
ただ、映画の後日談で、恋人のリンゼイが彼を追いかけてモスクワに行ったというのが正直なところ一番驚いた。たまげた。映画ではそれほどの強い愛だとも思えなかったもんで。
娯楽作として見ればちとつらいところはあるし、中途半端な映画ですなあ。
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