旗揚げ公演だという。でも、ステージタイガーでのコラボ公演は見ていたので、高校生にしては随分うまい俳優がそろっていることは知っていた。ホンも秀作を選び、かなり用意周到の旗揚げだと思っていた。
そして、その予想は当たる。全く初めての公演ぶりではない。むしろ若いのに老成した感もあるぐらいの熟練度の高い演劇だった。
4人のコメディアンが戦争から逃げて鉄塔に立ちこもる。そして同じく若い兵士も彼らを追ってこの鉄塔にやってくる、、。
やるせない、けれども明日のない日々が過ぎる。彼らに明日は来るのだろうか。明日という文字を捜せば、希望というぼんやりとした光を見つけなければならない。
彼らはかろうじてコントを演じることでそれを達成する。やっと見つけた希望の光。しかし、ある朝、彼らのいる鉄塔の周りには銃器が囲んでいた。
あのラスト、ものすごい銃撃音と光が観客めがけて突っ込んでくる。そして暗転。僕はどっと涙が溢れるのを知る。席を立てない。急にそれは来た。不覚だった。全然予兆もなかったのだ。それほど感動度が高かった。
秀逸な芝居である。やはり劇においては脚本の占める割合は高いと思う。でも、5人の演技密度は高かった。セリフのとちりは全くない。きれいな標準語。立派である。
彼らの目指す演劇の高みも分かった。将来がとても楽しみな劇団である。
あのラスト、ものすごい銃撃音と光が観客めがけて突っ込んでくる。そして暗転。僕はどっと涙が溢れるのを知る。席を立てない。急にそれは来た。不覚だった。全然予兆もなかったのだ。それほど感動度が高かった。←にも関わらず80点ですか。。う~ん。理解に苦しむ(笑)
ちなみにTwitterにも
劇団祝人-ほかいびと- –
@TC_HOKAIBITO
淀工演劇部のOB,OGで結成した劇団です!ウイングカップ7初参加。2017年1月28,29日旗揚げ無事終演!#劇団祝人 Next....?? ( https://mobile.twitter.com/tc_hokaibito?lang=ja )
とあるように現役の高校生ではありません。ただ高校生の時から片山直樹さんは上手かったですね。
やんさんのブログ「舞台を中心に私が回る」
http://ameblo.jp/steamboat1004/entry-11909920326.html
私が初めて淀川工科高校演劇部を観劇した時の感想がこちら
淀川工科高等学校『贋作・罪と罰』@シアトリカル應典院2015年7月22日13時~観劇。
淀工レベル高い。吃驚した。たぶん今のところ高校演劇ではNo.1。あれだけの人数で安定感のある演技。凄いと思いう。ドストエフスキーの『罪と罰』も読んでないし野田秀樹の作品も観たことあるかな? あまり記憶なく物語についての批評はさておき印象に残ったのは魅力的な役者陣。
一押しは松尾駿亮さん。金貸しの老婆役の時から上手いな、と思ったが英の父親役でより魅力的に。高校演劇レベルでこれだけの役者さんを観れるとは… 観客を惹きつける才のある役者さんだと思う。観てて厭きなかった。私が演出家なら『西遊記』の孫悟空なんかで使いたい(笑)
二押しは都役の片山直樹さん。ホンマに高校生か? という貫禄ある舞台さばき。台詞回しもそれなりの劇団の劇団員さんな感じ。風貌から〔痩せてた頃の〕壱劇屋の竹村さんを想起w
三押しは溜水役の岩田光風さん。その風貌・雰囲気から本若の二宮さんが思い浮かびましたw どこの小劇場に出てても違和感ない感じ。
以上お三方が1番印象に残りましたが智役の田澤萌奈さんの佇まいも好きでしたし英役の高村夏樹さんも入部半年ならレベルが高いと思いました。出だしの歌は良かった。その後の台詞の声がしばらく通らなかったのが残念。目付役の小田浩輔さんは後半良いと思った。清役の浜田崇史さんも好演でした。その風貌からジャイアンもしくはジャイアンのママなんかしてほしい役者さんw
舞台のセットも素晴らしかったし音響はかなり良かったと思います。今まで観てきたなかでも私の肌に合ってました。タイミングや音の強弱大小などしっかりされていたと感じました。
最後のキャスト紹介は過去最高級ですね。叫ぶように言わはったりして何言ってるのかわからないこと多いんですが落ち着いた紹介で好感をもちました。客出しも良かったし。脚本は高校生には難しいんですかね? 良いとは感じたものの完全には役を掴んではいないかな、完全には場の一体感が無かったかなとは感じました。そこが観てる途中飽きたり他のことを考えたりした理由かもしれません。とは言え高校演劇でこれだけのもの観れたら充分ですわ。
ここまでが感想(笑) ステタイの『ファイアフライ』には上記のうち高村さんと田澤さんが出演。3月くらいに卒業公演があるはずです。要チェックです。淀川工科高校演劇部は
https://mobile.twitter.com/yodoen_1k
『ファイアフライ』の際に淀工生に話しかけたのですが礼儀正しいし非常に好感を持ちました。卒業公演も御誘いいただいて(笑)
劇団祝人-ほかいびと- – メンバーのTwitter
岩田 光風(@creepykoppepan )
奥谷 知紀(@Tomonori_2525 )
片山 直樹(@iamktymnok )
門田 侑樹(@yukiiii347 )
浜田 崇史(@pudding_cesss )
片山 直樹さんは︎京都造形芸術大学舞台芸術学科演技演出10期です。
4日(土)劇団ハネオロシ→劇団太陽族
5日(日)SKE48研究生公演
演劇遍歴に直しました。よくやるんですよね。
80点評価は僕の場合、結構高得点だと思っています。演劇も今年から年間ベストテンなんかをきちんと書こうかなあと思っているんですが、その際80点以上のものを対象に考えています。
評価は90点を上限にしている(満点の作品はないと思うからです)ので、低いと思われるのかもしれませんね。
それでは、また。
「彼らの目指す演劇の高見も分かった。」→「彼らの目指す演劇の高みも分かった。」ですね。
あ、得点の付け方は前に伺っているので(笑)
感想だけ読むと85点行ってもおかしくない感じだったのでゴサンケ『Doroshy-ドロシー- 』との差はどこだったのかな~、と思って(笑)
前コメント「様」が落ちてましたね。
すみませんm(_ _)m