突然失踪した母親の話から始まるもんで、そこから拡幅する話だろうと思っていたので、まさか、あの陰惨な結婚詐欺事件と結びつけるまで時間がかかった。
舞台が狭く、しかも後方にコントラバスとアコ-デオンの生演奏が入る。自然とそれでなくとも狭い舞台空間が狭隘化されてしまう感じだった。
右側前方に殺害される男たちが落ちて行く。怖いなあ。
けれどさくらさんが実にすがすがしく、事件そのものの陰惨なイメージがまるでない。不思議な舞台であった。
最近くじら企画の「ドアの向こうの薔薇」という連続殺人鬼の舞台を観たところだったので、こちらも人を二人ほど殺しているのに暗くならないのは脚本の影響か。
こちらの舞台も同じく真夏の夏の舞台でアツかった。平日の昼間の千秋楽。満席。大阪の演劇は熱い。
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