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耳をふさいで夜を走る(2008) (石持浅海/著 徳間書店) 75点

2008-08-13 10:15:28 | 読書遍歴
石持浅海の本はすべて読むことにしている。さて、待ち望んだ最新作。
新境地というか、かなり彼の作品の中でも毛色の変わったものとなっている。結構読み物っぽいところもある。しかも殺人の描写、その心境がリアルすぎるので、僕のような正常な人間には娯楽で読めてしまうが、少々その手がお好きなオタクとかにはこういうものを読ませていいのか、とか心配しちゃうほどの迫真的な描写でございます。

だいたい、そういう部分はあっさりしていたと思っていただけに驚きました。まあ、ここの部分が新境地なんでしょうなあ。

ハナシは覚醒というまた新たな世界を構築し、まあ、許せる範囲でしょう、、。ラストのオチもまあまあかな。とにかく彼のますます前進する姿には応援しちゃいますし、目の放せない作家の一人です。次作も楽しみだ。

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