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フィクサー (2007/米)(トニー・ギルロイ) 75点

2008-04-24 14:53:34 | 映画遍歴
フィクサーという題名にこだわってしまったが、あまり意味はなかったんですね。日本では、もみ消し屋というより政商というイメージもあったので、もっと骨太で「ノーカントリー」と並ぶような重圧ドラマだと思っていた。

まあ、でも確かにサスペンス映画としては流麗な演出で、派手さはないものの映画的には優れものです。薬害訴訟での弁護士同士の熾烈な戦いを題材にしているので、娯楽性は少ないが、緻密で機敏な映像は2時間実に見ごたえのある快感を与えてくれる。

ただ、サスペンス映画としての欠点もないわけではない。あの、自動車ごと焼失した後に本人の焼死体がないのに何故死亡したと認定されたのか。

次に、ラストの女弁護士相手の盗聴テープはあれだけの会話で完璧証拠といえるのかどうか。(取引に応じただけではないのか。)

あんな状況で、手下(プロらしいが、ギャングではなさそう)が殺人を繰り返すだろうか。

等々、突っ込みはあるけれども、まあ2時間の緊張感は絶品でした。酔えます。

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