最初の方は結構映像も面白く、興味深く見れたが、だんだんと、これは、いかがなもんだ、と、、。
どうも、頭でこねて描いたような絵空事的小説を家のソファーで読んでる感じがしますなあ。ハナシがすべて人工的なんです。
だいたい、妻が死んで悲しくならないのはなんでだろう、から始まるんですが、そんなのただ一言、愛してなかったからに決まってるじゃないかい、と僕は言いたいのであります。
別にこの夫を責めるわけでもなく、結構この手の男はいるのかもしれないと思う。
また、涙が出ないから悲しくないとは言えないと思う。本当に悲しすぎると、人間って、泣くことさえできない場合があるのだ。
でもこの夫は違う。洗面所で、泣く真似をしたらどうなんだろうと変な余裕があるのである。自販機からお菓子が出てこないからって、わざわざ手紙でクレームをつける変な余裕のある男なのである。(100円そこそこの菓子であります)
そして、妻が不倫をしていて、その男との子供を堕胎していることを知って初めて、妻を愛していたことに気づくのであります。いやあ、文学的でありますなあ、、。
そして彼はそれをきっかけとして、真人間に戻り、社会に戻ることが出来ましたとさ、として映画は終わる。
もう時間的にも金にも、余裕のない吾輩はこんな映画を見て感心するわけにはいけませぬ。この映画から得るものは何一つとしてありません、、。
こういう題材を映画としての取り組むのは、いいことだとは思いますが、、。
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