映画では見たことあるが、演劇では初めてのこの作品。なるほど映画では凝り過ぎたのでこってりした童話だったが、劇ではストレートに頑固親父が融解するさまを実にいい味に仕上げている。僕はこの劇の方がいい。
本がいいんだよね。出だし、中盤、そして終盤の後日談に至る過程がすっきり丁寧に描かれており、素直に入ることができる。ある病院に入院する患者たちはそのまま人生の縮図である。若い人、老人、男、女。みんな生きている人間なのである。
それでも人は死というものから逃げきることはできない。それは誰にも平等にやってくる。そしてそれには順番というものもない、、。
学生たちの演技には素人っぽさは全然ない。この劇団はいつも猛烈な練習をしているのだろう、セリフのトチリが全くない。観客はこのため即この劇に感情移入させられるのだ。
今回は泣かないぞと決めていたカオスの劇。しかし、もうあの頑固ジジイがパコによって人間に目覚めるときに大泣きしてしまった。それからは、、。
最近涙腺が緩いのでありましょうか。でも観客の全員が泣いていたような気配がしました。いい劇でしたね。3回生、ありがとう! 7人全員やり切った表情でした。目はうるんでいたけど。これからも人生頑張って!
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