カン劇Cockpit公演「やまだ！」（作・演出 松本 大志郎 於音太小屋） 75点

初めての劇団。最近はそういうパターンが多い。映画と同様日付が合えば演劇は見る。だいたい仕事の関係で平日しか休みはなく、映画より演劇のほうが当然平日上演というものは少ない。というか、平日でも金曜はあるがそれ以外はほとんど上演されない。

かくて私はそういう稀有な演劇をさ迷い見る。

この劇は初めての劇団でもあり、またさらに始めて天六の劇場で見ることになった。狭いところだろうなあと思っていたら、2階ではあったが意外と広い。やたら詰め込んで狭い思いをする劇場も多いが、ここはゆったり。

で、はなしもゆったりとちょっと素朴な感じのコント調の演劇。人と人とのつながり。心。愛というものを大切に考えている劇だ。いいね。

終わってから30分ほど俳優によるファンとの集いがあった。私のような年寄りは残っていていいのかなあと思ったけれど、これが劇では分からない俳優の生身の人間性が出て、とても貴重ないい時間。みんな演劇を目ざして生きている。その不安と心地よさ。分かるなあ。それも青春だよ。