お金を使わないために田舎に引っ越すなんて、そんな想定が興味を引いたが、映画の方はそんなハウツーではなく、ただのギャグ&コメディでございました。
だって、最初のころは電気も水道もガスもどうしようかなんて、結構身近な問題を取り上げていたのに、肝心の食事を、この青年は自炊もせず、人の施しに頼っている始末。精神的にも清貧なのかなとも思っていたが、性欲だけは人並で我慢できずにいる。そしてそそのかされてそにおあげく村長選挙にまで打って出る。
脚本は全編、松尾のサービス精神旺盛でくすくす笑わせるが、しかし一方ほとんどずっこけている。まあ、これはある程度予想はできてはいたが、「ジヌよさらば」の意味があれだったとは想定外で、ちょっと唖然とした。(というかぜんぜーん面白くないね、あれでは。)
前半の何をやらかすか分からない設定に比べ、後半はどうもネタがなくなったみたいで、どうも芳しくない展開であります。阿倍の元警官というのは最初から伏線があったからまあそんなものかなとも思ったが、松尾の役どころがとてもつまらない。もっとひょろーんとした役者でもよかったのではないかい?とも思う。
それでも松尾のこの映画の出来は十分映画的であります。舞台劇から見事抜け出ている。そこは評価したい。
おっと、そうだ松田のことぜんぜーん書いてなかった。魅力はあるけど、二階堂ふみさんを襲うところは何か際立ってましたね。あれって、演技だろうけど、ちょっと親近感がありすぎ。
まあ、元は漫画が原作だから映画的に評価しづらいんだけれど、少なくとも予告編で期待させた割には少々しょぼかったように思います。僕の個人的見解かもしれないが、要するに田舎に行ってもジヌは要るっていうことなんだよね。
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