
重松清原作ものは昔読んだ。久しぶりに当時の感想文を読み返すと同年齢の(38歳)の父親との邂逅がいいね、とか書いてある。本公演も、まさに同感。父親と同年齢時に話せたらどんなにいいだろう、かというセリフもあったが、実に心に残る。
話の筋は流星ワゴンを運転する親子も本筋となる。この親子がいいねえ。義理の関係なのにお互いを気遣い、本物の親子より強く結ばれている。これは泣かせる。
実は先週も関学の学生演劇を見、そして今日は大阪市大である。学生時代。もう云十年前になるんだけどまだ強く思いを残している。やはり僕の原点はこの年になっても学生時代かなあと思っている。だから時代は変われど心はまだ彼らを追っている。
脚本の成井豊さんはキャラメルボックスの人で、この人の書く演劇もいつも素晴らしい。人のこころのピュアさをいつも強く感じる。最近涙腺が弱くなっているのか、今日も途中から泣き通しだ。
多少彼らは若いから稚拙なところもあるが、そんなもの、彼らの若さとエネルギーと純真さでまっしぐらに演劇を構築している。いい演劇だった。
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