110分、だらだら他愛のない会話が続き、挙句の果てには宴会のノリまで披露する市井の人々たちを描いた演劇である。うーん、でも今までの平田の作品群からは想像できなかった普通の人たちのよく見る光景であることよ。
最後まで平田の意図が理解できないままこの演劇を終える。こんなどこにでもある光景を見るために僕は演劇を見るためにわざわざ兵庫県にまで来たわけではないのになあ、なんていけないことを考えてしまう。
俳優陣の演技も悪くはなし。演出も全然いい。しかし、僕に寄り添う力はみなぎっていない。琴線に触れるところが全くないのだ。いつ劇の「光」が出てくるのかなあと思いながら、待ってはいたが、そのうちラストに。
一流の演劇では珍しい劇であった。
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