久々のAI・ホール。さすがひろい、大きい。客席も広々。けれど、舞台が大きいということは出し物に迫力がないとかえって良くないことになりかねない。
冒頭から若者たちの乱闘。まあ、迫力はある。すぐ引いて、留置場だったけ、反体制の若者二人とそこに送り込まれるスパイ。で、体制は何と大阪弁を拒否し、共通語なる言語に逆らう人たちを粛清している。そして、アメリカ、中国と組んで大阪を売り飛ばす計画が出現。
と、かなり突飛過ぎる話なんですが、恐らく現代の何かをメタファーしているはずなんだが、ちょっとそれが掴めない。大阪の観客にこの内容は面白いはずなんだけど、ちょっと受けを狙い過ぎた感もなきにしもあらず。
でも出演者総勢は24,5名でやはりこれだけ出てくれると贅沢感はある。舞台も広いので思い切って演技もできる。最後はミュージカル風になり観客に気を使ってくれるが、ちょっと観客との一体感が不足していたようにも思う。話が飛んでいてもそれなりに観客が気持ちを寄り添える部分は用意しておいてほしいと思うのは僕だけだろうか、、。
演技的には主演の前田耕陽氏とアヤシい女教師役の俳優さんが印象に残りました。ピアノを弾いたり、あのボリューム感といい最大限のサービスをしてくれます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます