セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

久々宇治へ。

2016-03-16 09:29:11 | 徒然に、、

宇治に行く。天気は良かったが、まだまだ春遠からじの風が吹いており、少々寒い。

宇治は実に久しぶりだ。10年は来てないだろう。まず、世界遺産でもあり有名な平等院へ。結構人がいる。中国の観光客も多い(大阪ほどではないが)。境内に入り、池の周囲を散歩。正面から池をまたいで、例の阿弥陀仏を御簾越しに鑑賞。結構明瞭に見えるものだ。

宝物館に入る。まず二つの鳳凰が美しい。目立っている。毅然とした風情が素晴らしい。そして雲中供養菩薩像も10体以上展示してあり、それぞれ個性的だ。

時間待ちの鳳凰堂阿弥陀堂内部に入る。金色の阿弥陀如来坐像。実にふくよかで立派。当時の貴族の趣味が計り知れる。堂内の天井や梁は、宝相華を主とする文様。まさに美であるなあ。

現世に阿弥陀如来を実現させようとした藤原頼道の世界。僕はやはりそれほど好きではない。ある意味、エゴイズムの極致であるまいかとも思う。でも美しいものは美しい。

軽い昼食後にさて本日のお目当て、曹洞宗興聖寺へ。ここは道元が初めて開いた座禅道場でもある。本山の永平寺、総持寺よりも古いらしい。映画「禅 ZEN」の寺であります。

この寺は何といっても座禅を経験できるということがいいです。僕は恥ずかしながらこの歳まで座禅を経験したことがありませんでした。今回は初体験です。

座禅をする前に様々な所作をパンフで説明を受けます。結構形式的です。間に入るにも左足から。そしていよいよ座禅開始。壁に向かって座禅を組む。体は背筋を伸ばして目は開けず、閉めずの状態で目線は45度下を向く。

開始後、足の組み方(半跏ふ座)が初めてで持つかなあと思ったが、どうにか終了の鐘がなる。長くもありちょうどよい時間かと思ったが、15分ということであった。
 
その後境内を案内され、この寺が伏見城の廃材から建築されたことを知る。その面影は天井、戸などに残っている。
 
ここに生活している人たちは僕があの座禅を組んだ場所(一人一畳の広さ)で寝食を共にしているらしい。僕たちを案内してくれた僧は裸足であった。冬は氷点下になるときもあるということであった。外出もほとんどない。過酷な修行生活が想像される。
 
我が身を振り返ると、日頃の不摂生な日常が顧みられたが、きりりとした時間を一瞬でも感得出来得た良き一日であった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 隣屋『或夜の感想』(作・演... | トップ | 有馬九丁目ANNEX「NEXNEISIST... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

徒然に、、」カテゴリの最新記事