この劇団を見るようになったのは最近である。40周年というから大阪では第一人者と言えるのであろう、けれども今まで全く接点がなく、ようやくここ2、3年の付き合いである。
今回は幕が上がると、なんとそこには黒い色のごみ袋が山積みされている。見苦しい。臭いさえしそう。そしてそこで不法投棄をどうするか、という町内会議が開かれていた、、。
と、なんだか生活臭漂う劇風であるが、ある家の地下室が見つかったことから、何だか不思議な国のOOOといった雰囲気も沸いてくる。そうなりゃ、もう内藤の思う壺で、13人もの出演者は右往左往小さな舞台を駆け巡る、、。
生活的なものを題材としているが、深みにはまっていくと、結構ムズイ話であるのも彼の特徴だ。捨てたくとも捨てられないものなんか、他人から見て完全にゴミなんだが、ふと今のこの新型コロナウイルスなんかは、みんなが捨てたくとも捨てることができなく、みな苦しんでいるなあ、とかいろんなことを考えている自分に気づく。
セリフはポエムさえ感じるし、出演者もよく練習をしていて誰もトチリはなし。充実したいい舞台だった。
客演の3人がさすが素敵。となると、万歳一座の劇団員が役どころ少なくなり逆に気の毒でもあった。でもこれは仕方ないよね。
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