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アラビアのロレンス (1962/米)(デビッド・リーン)

2006-03-04 23:39:17 | 映画遍歴
中東戦争の根源的な部分を捉えた時代性を感じさせる雄大でしかしこれはかなり意味深な人間劇であった。
何か日本の戦国時代のような様相も感じ取れた。結構ハチャメチャな戦争シーン、というか大盗賊一味といった感じなので通常の戦争映画ではない。がきがそのままアラブという地で英雄に変身してしまうという漫画チックなハナシなのである。そこには西洋のアラブに対する、あるいはトルコに対する異文化的蔑視のような感覚も覚えるが、これはデビッド・リーンいつものことである。
目に付いたのは、ピーター・オトゥールの異様な感覚である。
まず、若い御付の二人に対しての所在が妙。最初は砂漠を死と共に苦労を共にしたからかなあとも思ったが、目つきからそうでもないようである。
極め付きはわざわざトルコ軍に陵辱されるために捕まったといいたいぐらいの変な行動。
あまりこの映画の本筋と変わらない部分なので、何故こういうことが描かれたのか不思議である。
音楽、映像、俳優、すべて超一流である。特にCGなどない時代でのあの映像には驚きを越えた何かがある。
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