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前作「ロックンロール」に似た作品かなと思う。随分前の劇の再演らしいが、森岡氏が若かった(今でも十分若いが)頃の何か、青春のほろ苦さのようなものも感じる純真な作品であります。
この劇団とは、かなり波長が合うのであります。結構、劇を見あさっているが、一番好きな劇団でもあります。それは、小説を読んでいて好きな作家とそうでない作家がいるような、そんな感じです。彼の劇を見ていて、一緒に世界観を共有出来るのです。
この劇を小説でいうのなら、少々私小説気味ですなあ。そんな森岡氏の、頭いっぱいに脳裏に浮かんでは消える妄想なり、不安なり、そして喜びなどを2時間で体現する。出演者の本音を章の初めにたっぷりと観客にリップサービスする余裕もある。
森岡氏はおそらく演劇に行き詰まったら、小説家になればいいと思う。散文の基礎はかなりできていると思う。劇のように、彼の宇宙観をいっぱい原稿用紙にぶっつけて書いてくれればいいと思う。
でも、今は、僕は演劇に夢中なので、もうちょっと脚本を書いていてもらいたい。いつでも転向はできるよ。食べて行けるかどうかは分からないけれど、、。
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