終戦後、早や72年。特高のことを語り継ぐ人も少なくなってきた。この劇は「特高は美化してはならない、しかし風化させてはならない」との念により、繰り返し演じられ、日本人であることを痛く強く感じる作品である。
やはり一人一人の登場人物の思いを聞くにつけ、涙が溢れ出る。こんな生に対するむごいことを戦前教育はいけしゃあしゃあとやっていたんだ。人間が狂い出すと、もはや手を付けられなくなるんだね。
現代においてもしっかりと監視の目は光らさないとね。
決してあの時の話だなんて思えない作り込みである。大人数で出演の、誰もがセリフをきちんと自分のものにしている。リアルな劇である。まさに、命の尊さと権力の異常さを前面に突きつける。
そう、この題材だけは未来へ、若い人を通して、語り継がなければならない。それは人間として当然の行為だと思います。力作です。
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