WOWOWの小さな画面で見たから何とも言えないけれど、河瀬の伝えたい、言いたい気持ちはよく分かったと思う。相変わらずセリフが少々聞き取れない部分もあったが、、。
分かる、分かるけど、ちょっと強引かなあ。言い方を変えれば少々説教ぽく感じたのも事実。母親が自宅に帰って死んでゆくときもちょっとくどい。奄美独特の唄、踊りまで披露されるが、、。
少年の、まだ女を卒業できない母親への不信は、思春期特有のわだかまりが沈殿し深く心に残った。思春期というものはまだ子供を卒業できないジレンマと性への不潔感・憧憬が交錯するものだ。その感覚がよく出ていた。
けれど全体的に様式的過ぎる演出。もっとさらっと描いてもよかったのではと思う。初期の作品はどちらかというと説明不足的だったけれど、そこが想像力が深くなり面白かったと思っている。だいぶ変わってきていますネ。
ラストの若い二人のセックスはこれもごくありきたりの(想像通りの)帰結で僕には全然つまらない。これで二人は成長しました、だなんて、、。
と、すごくひどく珍しく(そうでもないか)不評の書き込みです。昔から彼女の作品を見ていると初期の作品の方がスケールが大きい気がしてならないのです。みなさんはどう思われますか、、。
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