ちょっと間隔の開いた劇団伽羅倶梨の秋公演。この劇団は自前の劇場を持ち地下鉄・JRにも意外と近くしかも平日の昼間の公演も在りなので、僕はもう何年も常連の観客である。
昨日は千秋楽でいつも通りのちょっと早い時間に行ったのだが、劇場前にはもう20名近くの行列があった。これは初めての経験で少々驚く。前回の公演がなかったので客は首を長くして待っていたのだろう。
椅子席がいつもより多く、安心する。考えれば少々レトロっぽいところをめざしているこの演劇の観客は結構年向きである。でも若い人も同じく存在するから不思議な劇団である。
舞台がいつもの2/3しか使ってなく(そう思えただけだが)ちょっといつもと違うなあと。幕が開くと、左の1/3部分は人形5人分のモノローグ場所なのだ。うまく回転させて作ってある。まあその分、2/3部分不動産屋の事務所部分が狭くなって大丈夫かなあとも思ったが、なかなか脚本をうまく作ってあり危惧はすぐなくなった。
話は捨てられかけた人形にも命があるということと、交通事故の際に身重の妻が気持を残したマスコット人形との25年ぶりのハートフルコメディなのであるが、ちょっと僕にはこのいい話がストレートに伝わって来なかった。5人の人形に話のウェイトがかけられているので、話の出し方が何か遅い気がするのだ。
ともあれ、今回は懐かしい人形群を持って来たり、やはりこの劇団は何か新しいものを追いかけていますね。
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