お気に入り劇団「悪い芝居」。最近書き出しはこればっかりだね。そうなんですよ。最近、劇団鑑賞数を意図的に抑えているので、どうしてもお気に入り劇団が多くなっています。
この劇団は最近の2,3作は「本格ロックライブかそれとも演劇か」といわれるほど、強烈なハードロックとボーカルが重要なキーとなっている。なので、今回も覚悟はしていたが(期待していたが)、何とそれが全く消えていたのだ。
席に着くと、何か人々の映像が映っている。どこかで見た風景だと思っていたら、劇場の入り口風景なのである。もちろん撮られていることを知らないから、無防備でなかなかミステリアスで面白い。上映20分前に席に着いたが、もうこの「罠罠」という劇は映像から始まっているのだった。
劇のチラシでは「罠にハメられたと思い込む人間たちによる、愛しい復讐劇。」という触れ込みでありますが、とてもやとても、そんなことは感じられません。
というか、この劇、最初から最後まで本物の実物劇とカメラで写された映像が同時進行でパラレルに進行する。この設定がとにかく超面白く、セリフが何故かそのうちどうでもよくなるぐらいになってしまうほどなのだ。
このパラレルワールドの前では、セリフの何とあやうく、不確かなことよ。あのふわふわした奇妙で実体感のない衣装と共に、まるで目の前の出来事が白昼夢のように展開されている。
なるほど、山崎が今回ハードロックと永訣した意味合いも分かったような気がした。この劇は敢えて分かろうとしなくても、或いは分からなくてもいいような気もした。今僕らが生きているこの世界はひょっとしたらどっきりかも知れないし、ひょっとしたら現実なのかもしれないんだ。
人生なんて、そんなもんなんだよ。山崎のめずらしく優しい声が聞こえたような気がした、、。
好きだなあ、この作品。山崎の原点に戻るかのような重要作だと思う。
お気に入り劇団なんですね。「悪い芝居」(笑)
悪い芝居は2015年6月HEP HALLでの『キスインヘル』が初観劇。ただ時間をまちがえて30分程遅刻したんですよね。『メロメロたち』はNMBの石塚朱莉が出演するということもあって発売初日に予約しましたね(笑)別にファンでは無いのですが(笑)石塚朱莉が悪い芝居に出演した経緯はこちらに( https://spice.eplus.jp/articles/115537 )
この2本を観た段階ではあまり合わずで(苦笑)
あ、ただ合わないだけでしっかりしたものは作っておられるんですよ。山崎彬さんの演技も好きでしたし(相変わらず配役は開演前に見ず。演技にキレがある、と思ったのだったかな?帰宅して配役を見ると山崎さんだったw)
今のところ昨年9月京都芸術センターの『春よ行くな、』が一番好きですかね。
今回も知った段階では行くつもりでしたがいろいろ考えた末に予約しないことに。ただAga-risk Entertainment『時をかける稽古場』を観に行った時劇団員の方から「関西でこの時期何か公演あります?」って訊かれて悪い芝居を紹介しといたので(笑)
「罠にハメられたと思い込む人間たちによる、愛しい復讐劇。」という説明には興味をそそられたのですが。。
観劇ブロガーぽんちゃんさん「魅せられるボクたち...」( https://www.google.co.jp/amp/gamp.ameblo.jp/sunpack/entry-12265391556.html )はイマイチな感想でしたね。
今回は立命館大学劇団月光斜のエースと思っていた安藤ムツキさんが悪い芝居に入団されて(川人早貴さん)初舞台だったので気にはなってたんですけどね。。