最近のスザンネ・ビアは変わったね。最初のころの見終わった後の遠吠えのような残滓感が消滅し、彼女の作品ではないみたいに普通だ。普通すぎる。まあ、別にこれでもいいけどね。でも、これは彼女初めてのロマンチックラブストーリではないか。
とはいっても彼女一流の偏屈から多少逃れられず、結婚式で顔を合わせる双方の親どうしのロマンスといった形態にした(問題のある若きカップルには目も向けず)。まあこれが時間がたつほどに切なく良くなってくる。
トリーネ・ディアホルム の達者なのは置いといても、ピアース・ブロスナン は大根かなと思ったら結構役者根性出してる。内面的演技がすこぶるいい。映像の方はいろいろ人生を知り尽くした中年男女のロマンスが進行している。そして予定調和映画となる。
うーん、悪くないけどね、でも僕は彼女の映画では人生の荒野での遠吠えを聞いてみたいのだ。こんなロマンスは彼女でなくとも描くことができるはず、、。
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