
入ってすぐ、あの巨大で傾いた宇宙船を見る。今まで様々な大道具を見て来たけど、これは何か宇宙物理学の匂いがする。そう思ったけど、劇は地球が宇宙に浮いているなどアインシュタインとはほど遠いものだった。
でもだから面白かった。この劇団、随分見てきたけどどんどん洗練されてきているね。俳優連中みんな若いし、それにみんな一人一人でも十分主役はれるぐらいうまい。かっこいい。見ているだけで惚れ惚れする。
随分成長したなあと思う。
いけねえ。劇評になっていない。
劇でも映画でも基本の90分。この90分がいいんだなあ。人間が集中して見続けられる限度時間でもある。この90分に人間の愚かさ、真面目さ、欲望、諦観等を描いている。8人がそれぞれ均等の役割を持ち、全員がきっちりと主役している。誰もあぶれてない。
彼らは今や関西小劇場の中枢でもあり、先頭を切って走る匿名劇団である。その彼らの疾走感がたまらなく素敵だ。人間、旬のものを味わえる満足感は格別なのである。
高評価ですね(笑)
仕事の関係などで2015年5月第六回本公演『悪い癖』以来の匿名劇壇、約2年ぶりに観劇。
匿名劇壇初観劇の2014年6月の『二時間に及ぶ交渉の末』(2015年My best 2位)に衝撃を受け(ファンタジー作品や殺陣が無い公演で初めてスゴいと思った)その折りに購入した『ポリアモリー・ラブ・アンド・コメディ』が面白すぎて一か月間観続けていたのが頭にあって(ハードルが上がり過ぎて)それ以後観劇した作品がどうしても満足できない(笑)ある程度読めるからか慣れたからか。。
今回は(も、かな?)舞台美術がスゴい。
脚本には飽きてきたかもしれないが8人とも成長されてるのは分かります。劇団員の皆さん外部出演引っ張り凧な感じ、ですしね。
「それにみんな一人一人でも十分主役はれるぐらいうまい」
同感です。『二時間に及ぶ交渉の末』の時に組織としても優れていると感じましたが出演者ほぼ全員(実は7人中佐々木さんの印象だけが薄かったw 今から思うと何故か不思議)のキャラが立っていて一公演でこんなに気になる出演者がいる公演は以後無い筈です。皆さん才気が迸ってましたね(笑)
「劇でも映画でも基本の90分。この90分がいいんだなあ。人間が集中して見続けられる限度時間でもある。この90分に人間の愚かさ、真面目さ、欲望、諦観等を描いている。8人がそれぞれ均等の役割を持ち、全員がきっちりと主役している。誰もあぶれてない。」
上記も至極納得(笑)
匿名劇壇は愛想が悪いよね、と前に観劇愛好者の方と話したことがあって。芝原さんだけが初対面で良かったかなぁ。何人かの方は今は大丈夫ですが福谷さんや杉原さんは癖があるなぁ。そのトンがってる部分が諸刃の剣かも(笑)
悪い芝居に出演されていたNMB48の石塚朱莉が『おりょう』と人生初のハシゴ観劇したらしいですね。勉強熱心や(笑)小劇場をバカにせず観に来る姿勢に好感を持ちますわ(笑)
若い役者や制作も見習わんとね(笑)
匿名劇壇の評価似ています。
僕は何気なしに見た「気持ちいい教育」がめちゃ面白く、小劇場の魅力になった原因の一つとなりました。
その後期待を裏切らず、HEPで公演した「プレゼントタイム・ハローグッバイ」が実に壮観で一つの完成を見た思いがしました。
前作「戸惑えよ」は実はあまり評価していなくて、今回見るのを迷っていたぐらいです。
本作で、全員才能のある集団であることを認識した次第です。
ではまた。
『プレゼントタイム・ハローグッバイ』は観たかったです。匿名初HEPでしたし(笑)
こんな感想も(笑)
http://blog.goo.ne.jp/ponyasu007/e/f4baf22194d940021376a6daa2c7a7d6
私の感想に近いかな。。匿名はこれから脚本がますます重要になるんじゃないかなぁ。
それにしてもハードルが上がるってのは困ったことです(苦笑)