
結構難しい話なんだよね。ウイルスに感染され生き延びた人間と、ウイルスに適応する人間との生存を賭けた争いというか、生き様が執拗に描写される。正面から正々堂々と問題提起しているから見る方に余裕がない。ここがちときつかったかなあ。
でも立派だ。大学生演劇とはいえど、個々の演技はそこらの演劇集団を凌駕している。若い時は難しいテーマに取り組むのが一番の勉強だ。まず、この、生きるべきかどうかという究極のテーマを卒業公演に選んだ28期生に拍手を送りたい。すこぶる感心。
見ているだけで苦しくなるようなテーマだが、演技者の熱が観客席に十分伝わり最後まで集中力は途切れない。勿論観客たる吾輩も、、。
2012年いろんな演劇を見て来たがかなり秀逸の出来。観劇料はたったの300円。スゴイ演劇を最後に見たものだ。感謝、感激。
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