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生きてるものはいないのか (2011/日)(石井岳龍) 60点

2012-03-03 15:05:54 | 映画遍歴

染谷将太】の出演映画には秀作が多いらしいという勝手な思い込みでこの不思議な映画を見ました。

冒頭の学生たちの日常会話がきつくて、まるで通勤電車で仕方なしに入ってくる若者たちの例の日常会話と全く一緒だなあと意味もなく感じていたら(失礼!)、そのうち急に女子大生が苦しみ出し死んでしまうんですね。あれ、大変だ、と思っていたらそのうちどんどん人が倒れ死んでゆく。

会話の過程でJRの電車運転手が運転中に急死し、かなりの事故になっているという話をあの日常会話から思い出す。

誰が主役かそうでないか、そんなことお構いなしに登場人物が出ては死んでゆく。特に重要なストーリーもないまま終焉を迎えていくのである。

そして最後は【染谷将太】一人が生き残ってしまい「生きてるものはいないのか」とつぶやくのである。空を見上げると自衛隊機か、飛行機が飛び、何か薬剤を空中散布している。その下にいた鳥たちはドドーと落ちてゆく。

こうどんどん人が理由もなく死んでゆくと、人間は諦めも早いんだね、と思っちゃう。この感覚は面白かった。世界の終末なんて深く考えないけれどこんなものなのかもしれないね、なーんて、思ったところで、ジ・エンド。

悪くはないけれど、映画料金がもったいない気がした。否、時間がもったいない。口直しに他の映画を見に行く気もしない、、。映画でやる意味があったんだろうか、、。


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