女性がほとんどの演劇である。一人男性がいるが、女性である。女子大の演劇部で合宿しているある島の民宿での話である。何となくうららかな、女性同士の葛藤が見られるのかなあと思っていると、厳しいさめざめしたような女性の心象が全面を覆う。
ある意味ホラーでさえある。人と人との関係を厳しくぶっつけたまさに生の女性たちの遠吠えが聞こえます。土橋さんって、怖い方ですねえ。人間を見るまなざしが厳しすぎます。
それでも最後、ある程度の静けさが漂い舞台は終わる。観客はホッとする。
途中でのシェイクスピアの劇中劇は絶品。この場面で空気感ががらりと変わる。土橋の脚本の生きている部分だ。素晴らしい。
劇は大学生の卒業公演だが、想像を超える本物さで迫っている。学生たちよくやった!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます