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アバター (2009/米)(ジェームズ・キャメロン) 70点

2009-12-26 15:28:51 | 映画遍歴
最初に。この3Dメガネって、着け心地が悪いとかは置いといて、かけるとまず色が落ちます。暗くなります。時々メガネをはずして映像を覗いていましたがスクリーンはものすごく色彩鮮やかなきらびやかさでいっぱいでした。

でも、文字が何重にもなっています。仕方なくメガネをまたかける、、。もったいないですね。3D映画のために作られた映画だと思います。しかし、映画の基本である映像がこんなにも色落ちしているのはとても忍びない、、。

さて映画の本題。何かもうこの映画のテーマらしきものに新しさを期待するのは無理なのかもしれない。新しい星にも鉱石を求めて人類は原住民たちを殺戮しようとする。未来100年以上という設定でも、こういうことを繰り返す。正直あんぐりとした思いにとらわれます。悲しいと思います。

でも、【キャメロン】はあまりそういうところを本当は気にしていないのではないか、と僕は思っています。多少【宮崎駿】は取り入れているけれども、影響は受けていない。むしろ商品価値的に利用しているだけのような気もします。

だから、3Dを意識した映像はよく作ってあるけれども、ストーリーは添えものである方がこの映画にはいいと考えたのではないか、と思っています。ストーリーが単純な方が映像が余計に映えるのです。

ラストでは人間どもが捕えられ地球に送還されます。恐らく仕返しされるは必定なのに何と人道的(?)なことか。

ストーリーがあまり練られていないと言ったのには理由があります。

例えばジェイクが潜在スパイだったことが明らかになったのに、また彼が手引きしたがために多数の犠牲者が出たにもかかわらず、パンドラの住民がそれを許すことです。やはり木の精霊は別としてそれはあり得ないと思います。少々引っかかります。

あと、アバターの体は装置がなければ生きていけないわけですからアバターがパンドラで単力で生きていくことは無理です。いつぐにゃぐにゃ人形になってしまうか分からないのです。ですから、このラストはパンドラ星の平和が一時的なもので、むしろ不安定なものであることを物語っています。(続編があることを示唆しているのかもしれませんが、、)

それと一番気になるアバターとネイティリとのセックスであります。これがどういうものであるのか明示しなかったので、(植物と動物とでは触手のようなもので交換しましたよね)愛の実態が強く伝わりません。換言すればリアリティを欠きます。

とか、突っ込みどころを書いていますが、3時間弱実際それほど退屈することはなく、新しい映像の何かを見たのは確かなのですが、あのメガネをもっと改良してから、色彩が暗くならない『アバター』をもう一度見たいものです。それか、3Dでない『アバター』を今一度見るべきなのかもしれませんが、、。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (ボー)
2009-12-27 07:26:44
あ、メガネをはずすと、そんなにキレイなんですか!
3Dにあまり感動しなかったので、2Dで観てもよかったかも、なんて思いました。
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3Dメガネ、、 (ヌートリアE)
2009-12-27 22:22:33
コメントありがとうございます。
普通のデジタル版も上映しているので、今一度挑戦してもいいのですけれど、3時間弱あのストーリーはきついかなあ、、。
とにかく色が暗くなるのは許せませんです。
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