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のだめカンタービレ 最終楽章 前編 (2009/日)(武内英樹) 75点

2009-12-26 14:31:33 | 映画遍歴
原作もテレビも未見の吾輩が満席の1席を争うなんて、真ののだめファンに申し訳なかったが、時間つぶしで見たつもりだった僕の、スクリーンと眼の直線距離が徐々に縮まっていくのを、観客のくすくす笑いの混声と共に感じ取り、次第に楽しいのだめカンタービレの世界に浸っている自分を感じるのであった。

【上野樹里】の一世一代の怪演と、意外やものすごくうまい【玉木宏】のコメディ演技がこの映画の基本ベースを強固のものにしている。基礎がしっかりとしていると、その他の演技者の派生的なつながりは一層面白いものになっていく。

実際、脇役の前篇の主だった俳優陣【ウエンツ瑛士】、【ベッキー】、【 山田優】、【福士誠治】は水を得た魚のように炸裂している。そしてそれは、のだめのワンパターンなラブストーリーをむしろ阻止している。しかし、そこがこの作品の膨らみともなっている。

最初は気になった外国人俳優の日本語オケも気づいたらなかなか馴染んできて結構コミックを読んでいるような雰囲気になってきたから不思議。苦肉の策とはいえ、逆張りヒットだ。

音楽がまとまって来ると肝心の二人の恋物語が遠心力を失って来るという設定も、後篇を期待させるワクワク感が十分で、さらに後半最後の方にやっと出てくる【瑛太】、【小出恵介】、【水川あさみ】の登場挿話も後篇を見なければ損のように心を掻き立てる。

この新人監督武内英樹はひょっとしたら映画の極意をかなり知っている大物なのかもしれません。久々に劇場内の観客と共有感を持った映画でした。

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1 コメント

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世間の冬休みが終わったら・・・ (ここれん)
2010-01-01 21:23:00
あけましておめでとうございます。

引越し直後とのこと、オツカレサマでした。
ベランダの温室を覗く楽しみも、また良いものです。
近くに映画館はありますか?
こちらは雪で、DVD三昧の正月ですが、やはりスクリーンで観たいものです。

のだめは、世間の冬休みが終わって、シネコンが空いたら鑑賞予定です。
楽しみにしている作品のひとつです。

本年も、よろしくお願い致します。

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