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テイク・ディス・ワルツ (2011/カナダ)(サラ・ポーリー) 65点

2012-08-24 14:55:36 | 映画遍歴

どうもねえ、男性にはかなりきつい映画かな。ここまで女性の内面を赤裸々に(所々出没するオールヌードと同じく)吐露されると、実は女は軽薄だなんて思ってしまう危険に陥ることもありかな、と、、。

だいたい最初の方の、飛行機の乗り継ぎが厭だからって、車いすに乗る女性が皆目理解に苦しむのです。これは彼女の内面の不安感を暗喩しているのでしょうけれど、ホント馬鹿クサイ。

そしていい旦那はもう賞味期限切れなんだ。ちょうど5年と言っている。色目を使ってキスなら不倫じゃないわよね、と言いながら男をじらす女の心理も馬鹿クサイ。実際は女の方が罠に嵌まっているだけなのだが、、。

そして結局別れる夫からはいまだに愛されていると告白され何も感じない女の思い上がり。(こんな女にいつまでも思いを残す男は女性の中にだけ生まれる想像上だけの蜃気楼さ。)

ラスト、クッキーを焼く映像が冒頭とダブル。これが意味深だ。この映画の一番面白いところ。

一緒にいる男は、最初の夫でもなさそうだし、かと言って二人目の遊び人でもなさそう。ひょっとしたらまた別の3人目かもしれない。そもそもこの話自体がすべて彼女の頭の中だけの妄想だとでも解釈できそうな映像でさえある。うーん、なかなかのもの。

僕は男性だからホント女性の考えていることはっきり分かりませんが、こんなに実際何もないのでしょうか、、。若い人が見ると女性不審に陥りそうな映画でもありますね。

そんなこともう分っとるよ、とどこかで声が聞こえそうです。もう十分年をとりました吾輩、なかなかこの映画に好意的にはなれません。スミマセン。


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