セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 96本、 演劇 72本

ランド・オブ・プレンティ (2004/米=独)(ヴィム・ヴェンダース)

2005-12-05 20:13:44 | 映画遍歴
9.11以降の人間の悲しみ、生きるということ。一方、テロリストと戦うタカ派のベトナム病人。9.11とベトナムが同一線上に描かれるが、現象だけで深みはない。ヴェンダーズはこれを見る限り軟弱だ。アメリカが分からないのならアメリカを述べる資格はない。
あまりに視点が空虚なのでどっと疲れが出てしまった。ひょっとしたら僕とは波長が合わないだけかもしれないが、、。
**

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 逢びき(1945/英) | トップ | Mr.&Mrs.スミス (200... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「ランド・オブ・プレンティ」はUSAへの静かな批判 (Mの「残日録」(cは藤沢周平))
2005-12-07 18:11:53
まともな映画作品には決定的なシーンがある.この作品の場合は最後にふたりが911の現場跡を凝視するところだ.このシーンがわれわれに語るところはイミシンだ.跡形もなくなった跡地ではすでに再建の営みが続けられている.犠牲となった人たちへの鎮魂をも秘めながら.そこに見て取れるのは反「テロ」の狂気ではない.社会造りへのたゆみない日常的な労苦だろう.監督ヴェンダーズもかなりのUSA市民同様に911の背景に複雑なからくりを想定しているのだろう.犯人がアラブテロリストという証拠はまだ明示されていない.ハンブルグで学生生活を送り,フロリダ(あの疑いのルツボ)でパイロットになるための訓練を受けたアラブ系青年の背後には,誰がいるのか.ロンドンの石油資本も,ブッシュ・グループも,サウジの石油貴族も,いずれもに非上場投資会社の株主になっている.これは世界の常識だ.ウサマ一族が新興サウジ資本の一例であることも.そしてUSA大国主義がフセインも,アルカイダも,ビンラディンも育成したのである.日本でも一部ではこのテロのあり方を不思議としている.ホワイトハウスに突っ込むはずだったジェットはどうなったのか?ペンタゴンの崩れ方はジェットが突っ込んだにしてはあまりに小さいのではないか?つまりジェットは突っ込んでいないのではないか?NYのふたつのビルだけがなぜあれほど見事に映し出されたのか?たしかに,USA市民には「こんな醜いことをされる」いわれはない.だがUSA大国主義にはこんな醜いことをするいわれはある.こうした諸々のことをバックにして,最後のシーンは撮影されている.そうでなければ監督はオバカであり,そう読み取らなければわれわれはオヒトヨシである.

返信する

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事