予告編で盲目の女性が杖を左右に確かめながら歩行している。その後を長身の男が女性を気にしながらちょっと恥ずかしげに距離を保って続いている。この光景が美しく、感心してしまった。
そして本編。ベタな展開だけれど冴えない駐車場監視員という設定がいいねえ。そしてそこに女性が紛れ込んでくるという冒頭のくだりは素敵だ。けれど後はラストへつなぐだけの展開が見え隠れもする。演出も決して鋭いとはいえない出来だ。
けれどラストの15分は怒涛の展開。この話どこかで見たなあと思いきや、そうだ、あの超名作『街の灯』の名ラストシーンではないか。もうその時には僕の顔面は号泣の嵐でぐちゃぐちゃになっている。
そう、この映画は恥ずかしながらいわゆる韓流の本流を行く作品であります。決してこんなおじいが見る映画ではないことは重々承知しております。けれどやはり純愛なんですなあ。これだけは見る人の心を揺さぶります。もう何も言えません。愛は強い。
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