何か昔よく見たような古ーいスリリングなB級映画の様相を呈している。それはこの人間実験トリックがあまりにあり得ない調で終始することと、テーマも持たず人間の中身に深く入っていくことをしない【アルモドバル】の愚行にある、と言えるか。
冒頭の映画って例えば『顔のない目』とかそんな古いヨーロッパ映画である。この映画は余りに単式な設定で、例えば古くは手塚治虫の初期のマンガ本を思い出すぐらいだ。
でも、【アルモドバル】クラスになるとこういう映画を作ったことに意味を持たざるを得ないのか、ちょっと理解に苦しむところである、。単なるB級映画を作って見たかっただけなんだとは言わされない巨匠の地位に今彼はあるのだ。もうぼちぼち僕もそんな彼の暇な日常につきあっていけなくなってきているが、、。
もはや映像だけを楽しめば、ということが僕には出来なくなっている。ただ単に僕に余裕がないだけなのかもしれないが、、。少々落胆気味。
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