舞台にはまっすぐ大きな花道が設営してあり、観客は正面の舞台と両方見られるように少し斜めに席を設定してある。これがなかなか心地よかった。結構足元が自由でくつろげるのだ。
ZAZAはもともと商業演劇場で広く、僕がいつも行っている劇場とは環境的に雲泥の差がある。この観客席がどうも水たまりを意味しているらしく、そういう感じで劇を見てくださいとの前説がある。
話は地味目で、過酷な姥捨てとその山に棲む奇獣というアイデアに、古き懐かし日本の郷愁をイメージさせる。また、たまにはそんな田舎に住んで、都会の喧騒から離れ、奇獣として生きることも結構素敵なことなんだよと述べている。
水たまりの観客席。なんだか1時間半、ずっと水たまりにいたような気もしてきましたね。カエルの声を聞きながら、、。
総勢11名の役者たち。みんな若くて、ほとばしるエネルギーに満ち溢れている。清冽な劇である。その時にこそいなければできない劇である。彼らの青春の純な勢いを感じる。
やはり若いっていいなあ。我、心は云十年も前に辿りゆく。
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