この劇団も来年は35周年だそうだ。演劇をやってて長期に活動できるというのはものすごいことだと思う。ある意味、会社経営より難しいのではないか。その秘訣をこの本作で見る。
今回はある旅館の話である。主がなくなり経営が厳しくなっている。そんなこと馬耳東風のごとく、みんなのんびりと働いている。主は成仏できないでいた。そこに自殺志願のある旅芸人が泊まることになった、、。
設定が新鮮。今までとはかなり斬新な脚本である。そして旅館のロビーと客間との瞬間移動の妙。ちょっと無理のある展開ではあるが、ラストまできっちりと充実して見られる。徳田、お手のものである。35年間、常に前を向き、新しいものに挑戦してる。
みんな随分うまくなっているが、僕は井本コー子のしっかり者、そして誠実な個性が好きだなあ。もちろん主役の岩本、石田、牛丸さんの御三家は絶対的である。
客席と舞台が一体となった2時間、本当に素敵な貴重な時間でした。また春にお邪魔します。
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