商業演劇に近くなったキャラメルの新作。僕が見たのは女性バージョンなので、当然客観的に物語を追うことになる。
でも展開が面白い。ストーリーはいつもの成井バージョンなんだが、彼女が彼氏に過去の話をするとき、彼氏の方がその場の片隅で聞いていて、反応を示している。なんだか面白い。
キャラメルだから、練習は十分でいつも見ている小劇場のような危うさはない。けれど、安定してるというのかな、彼らがどうなってゆくのか、というはらはら感がない。ラストの収束は帰結感が見えすぎて、僕にはまたいつもの成井さんかなと思ってしまう。
そして今回、成井作品にしてはいつもの泣かせが全くない。ある意味これは初めてかもしれない。大げさだけど、成井の危機かも。
ということで、舞台の見る位置も今回はかなり前の方で完璧の状況だったけど、今まで見たキャラメルで初めての不満足感を覚えました。でもこれは男性バージョンを見ていないからかもしれません。両方みている人はまた違った思いを持っているようで、、。
作品の出来からすると、完成型に近づいています。立派です。
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