現代の学生が考えるいわゆる「女の一生」です。一人のカップルを歳月を通して、4人の役者カップルで演じるという実にある意味贅沢な作り込みです。でも子供たちや孫が以前のカップルで演じられるので、少々嬉しい戸惑いも生じます(これは見ていて面白い)。
それにしても実に安定したある意味恵まれた女の一生で、ほとんど通常の人間が経験するいわゆる「苦労」といったものはあまり見えてこないと思いました。
まだ(若いので)分からないからこんなものと言われるかもしれませんが、とはいえある程度将来へのふとした不安を皆さんお持ちではないんでしょうか、とも考える。いやはやこれは老人の独白です。
でも、学生劇団で、オリジナル脚本。14,5人の役者で一人平均3役というのはなかなか充実していました。やはり役者数が多いというのはそれだけ幅が広がるということにも繋がるわけですから、立派だと褒めたい。これだけ大勢のダンシング等は見事で楽しめました。
結構セリフが喋れるなあと思っていたら、劇団所属の役者さんたちで、これはさすがと思いました。
100分の劇。ある女性の一生を大学演劇祭で選ぶ。もうこれだけでも十分立派だと思います。
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