小林政広のデビュー作。内容は暗い絶望を見ているだけの話なのだが、実に初々しいし若い。気恥ずかしいぐらい心情を吐露している。20代で作った映画ではないのは明らかなのにその青春している映像は甘いけれども後ろ髪惹かれる思いがする。
後年の作品に比べると随分登場人物も多彩で、青春時代によくある彷徨の心情を突然家族を失った中年の男に託してぶっつける。それはけれども甘酸っぱく優しい魂の叫びだ。彼がこれを作ったのが40代であるのだが、いかにもその青春への想いが全編に染み通っている。何か、フランス映画を思わせる雰囲気もある。
ルイ・マルの「鬼火」、トリュフォーの「大人は分かってくれない」辺りの影響もあるのかな、と思うけれども実に素敵だ。甘々でも実にいい。恥ずかしいけれども実にいい。こんな、みずみずしい青春映画を中年の域に達した人間が僕たちの届けてくれただけでも嬉しい。奇跡的だ。秀作と呼ばせてもらおう。
後年の作品に比べると随分登場人物も多彩で、青春時代によくある彷徨の心情を突然家族を失った中年の男に託してぶっつける。それはけれども甘酸っぱく優しい魂の叫びだ。彼がこれを作ったのが40代であるのだが、いかにもその青春への想いが全編に染み通っている。何か、フランス映画を思わせる雰囲気もある。
ルイ・マルの「鬼火」、トリュフォーの「大人は分かってくれない」辺りの影響もあるのかな、と思うけれども実に素敵だ。甘々でも実にいい。恥ずかしいけれども実にいい。こんな、みずみずしい青春映画を中年の域に達した人間が僕たちの届けてくれただけでも嬉しい。奇跡的だ。秀作と呼ばせてもらおう。
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