札幌の夜をある程度知っている人ならあのニッカおじさんを見ただけで郷愁が起きるもんです。そしてあのビルはまだあるかなあとか、主人公たちにつられ映像をつぶさに見つめる自分、、。
まあ前回ほどのダサさは多少控え目ではありますが、依然健在です。この映画の魅力は何と言ってもこのB級志向でしょう。それを基底に残しつつ新たなススキノの魅力探しに邁進するスタッフ一丸の意気込みが熱くこちらに伝わって来ます。
まあ、通常のサスペンスやミステリーではないのだから、今回の意外な犯人は僕はかなり気に入っている。だいたい俳優名だけで犯人が想定される邦画が多い中、俳優が全く無名(失礼をば)であり、しかも動機がいい加減で論理的でないというのは、本当は現代を暗示しておりなかなか鋭いと僕は思う。これこそミステリーの本道、本当の意外な犯人ではないか。
出演俳優がみんなこの映画(札幌)が好きで好きで仕方がないという印象を受ける。B級に徹するこの味わいは、また次の作品を待ち続けるほのかなサッポロ哀愁さえ感じさせる。次はグリーンビルをもっと撮ってね。(もうないのかな)
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