結構難儀な演劇だ。川を超えた所はどんなところなのだろう、ある家族が川向こうの人を誘拐し、その人と話すことにより、家族それぞれが自分自身の本源的なものに向かい始める、、。
ずーっと彼らが何をしているのか最初分からずちょっと焦りました。でも彼らの話している言葉は(特に最初の方は)ポエムのようで頭に入っては消えてゆくのです。普通のセリフならもう少し頭にとどまるものなのだろうけれど、そうはならない。
これはポエムだと思った。そう感じると心地よくこの演劇を見ることができた。
彼女が目を覆っていた布を取って見たものは何か?それがラストでしたね。いいラストです。それは僕たちが毎日見ている日常かもしれないし、川の向こうにある(彼岸のイメージ)この世にない何かなのかもしれない。
川のイメージをこの演劇は強く感じさせました。あの家族は僕たちのパーソナルな分身(人格)でもあるのですね。
なかなか面白かったです。見る人によってどんどんイメージが広がる演劇です。
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