セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

有馬九丁目ANNEX「NEXNEISIST」(作・演出 岡崎マサフミ)(於・STAGE+) 80点

2016-03-19 20:21:57 | 演劇遍歴

結構難儀な演劇だ。川を超えた所はどんなところなのだろう、ある家族が川向こうの人を誘拐し、その人と話すことにより、家族それぞれが自分自身の本源的なものに向かい始める、、。

ずーっと彼らが何をしているのか最初分からずちょっと焦りました。でも彼らの話している言葉は(特に最初の方は)ポエムのようで頭に入っては消えてゆくのです。普通のセリフならもう少し頭にとどまるものなのだろうけれど、そうはならない。

これはポエムだと思った。そう感じると心地よくこの演劇を見ることができた。

彼女が目を覆っていた布を取って見たものは何か?それがラストでしたね。いいラストです。それは僕たちが毎日見ている日常かもしれないし、川の向こうにある(彼岸のイメージ)この世にない何かなのかもしれない。

川のイメージをこの演劇は強く感じさせました。あの家族は僕たちのパーソナルな分身(人格)でもあるのですね。

なかなか面白かったです。見る人によってどんどんイメージが広がる演劇です。


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