最近ギャンブル依存症なり聞きなれない言語が巷を渡り歩いているが、今度はセックス依存症ですか。何故人間はヒトを何かで区分したいのだろうか、、。
どちらも人間の本分から発生している本能的な行動だろうと僕は思う。依存症ということは病気的な印象を伴うわけで、例えばアルコール依存とか薬物依存と一線を画するものと思っている。
ところで本題に入るが、この主人公は確かに性欲が旺盛である。ビジネス途中でも会社のトイレで自慰まで行っている。ネットでアダルトサイトを覗いたりしている。でも少々やり過ぎかなとも思うが、恐らく会社でこんなこと出来るのは仕事自体が余裕がある証拠だし、お好きですね、というしかないのである。
そもそもキャスティングからして、深刻めいた俳優を使っているからこうなるのであり、例えばアクション映画並みのそこらのアンチャンだったら絶対こういうことにはならない。
何を言いたいかというと、病気でもないものを疾病化し、そこに現代の病理を探るなんていうテーマ自体が陳腐なのである。それをスタイリッシュで流麗な映像と演出で見せつけるから観客はそれなりに誤魔かされてしまうのである。
兄妹の近親相姦も多少暗喩されるも、かと言ってそれが重いテーマでもあるまいし、この映画からは僕に何も感じさせてはくれない。少なくとも【キャリー・マリガン】が全裸をさらけ出すほどの映画ではないと思う。(それはそれでいいけど、、)
まあ、こういう映画も内容はないけれど悪くは決してない。だんだんと映画の原作自体、枯渇してきている状況にもあるのかも、、。そうではなく、ひょっとしたら僕の映画思索も乏しくなってきているのかも、、。
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